兄弟喧嘩の解決は
誰も悪者にしない、誰も裁かないで問題を解決
2児(11歳女子、6歳男子)の母 Nさん
私が子育ての学びの場を学びはじめましたのは、一昨年の春でした。当時、長女が9歳(小学校3年)、長男は4歳(幼稚園年少)。それなりに主体性が出てきた頃でした。
仕事を終えて家に帰ると、夕食の支度と昼間子供達が散らかした部屋の掃除と整理整頓が待っています。私もつい大きな声で
「あそこを片付けなさい」
「ここを、こうしなさい」
と命令口調になってしまいます。しかし子供達は見たいテレビ番組の真っ最中です。
ついに長女から
「ママなんか、帰ってこないほうがいい」
という声が出てしまいました。その言葉を聞いて、私は愕然としてしまいました。今までは子供も小さかったので親の言うことをそのまま聞いていたけれど、子供が大きくなったら、どうなるのかしら。
・もっといいしつけの方法はないのかしら、
・たとえば大きな声をあげなくても教育できる方法はないのかしら、
と考えているとき、 子育ての学びの場の学習会を紹介されました。
学習会に参加して、ずいぶんいろいろなことを発見いたしました。自分の子供に接する姿が鏡に映るように、はっきりと浮き彫りにされてきました。自分自身としてはよかれと思ってやっていることも子供達にとっては、受け入れがたい押しつけであることもわかりました。
それから半年後、子育ての学びの場をもっと自分のものにしたいという思いもありまして、子育ての学びの場のリーダーセミナーにも、参加させていただきました。子育ての学びの場のリーダーを担当したコースはまだ少ないのですが、同じ立場にいらっしゃるお母さん方と、ともに歩ませていただいております。
兄弟喧嘩に、親は口をはさまない
ある日曜日の午後のことです。
二人の子供たちの間で喧嘩が起こりました。二人の年齢差は4歳ですので、下の子の方は親の助けを借りて、なんとかおねえちゃんを負かしたいところ。子育ての学びの場を学ぶ前は、親が子供達の喧嘩の仲裁役をかってでて、かえって喧嘩に油を注いだり、お互いの心情関係をこじらせたり………。そこで、このようなときには、親が下手に口を出さないほうがよいと、私は子供達を残して2階にあがりました。
すると子育ての学びの場のテキストどおり、親を追いかけて喧嘩も2階に移動しました。私は、あまりにもテキストどおりなので、おかしくて吹き出しそうになるのをこらえながら

「喧嘩はあなた方二人のことなんだから、二人で解決しなさい」
といってドアを閉めました。すると、下の子は親に加わってもらわなければならじとドアをこじ開けて、私に訴えてきます。そうこうしている間に、上の子は冷静になってきて
「○○ちゃん!もうやめよう」
そこで一件落着。
次の日、長女と二人で駅へ向かう道すがら、
「昨日のお母さんの喧嘩の解決法、どう思った?」
「よかったんじゃないの。お母さん、場所を変えるって、子育ての学びの場のビデオの通りにしたんでしょう」
「えっ、知っていたの?」
「だって、この間お母さんがビデオで勉強していたの、聞いていたんだもん」
長女には子育ての学びの場の答えまで、知られてしまいましたけど・・・。
忍耐は勇気である
ある時には、弟が大切に残しておいたアイスキャンデーを長女が留守中に食べてしまいました。夕方、そのことに気づいた下の子の心はおさまりません。
「おねぇちゃんはずるい!」
といって、足をばたばた、冷蔵庫に自分の上半身をぶつけています。いつまでもおねぇちゃんの悪口を言っているものですから、最初悪かったと思った長女も
「それだったら、今まで、○○くんにあげたもの 全部返してよ!」
だんだんエスカレートしてくる様子を見て、私もイライラ。爆弾を落としたくなるのをじ~っと我慢していました。なぜなら、今、私が何か話をしたとしても、両者とも受け入れがたい心の状態にありましたから。
しばらくして弟が泣きながら、
「ママ! 何か言ってよー!」

私は心のなかで「チャンス!」と思いました。
「何か言ってって、お母さんが何か提案したら、あなたは受け入れる気持ちがあるの」
「うん」
「それなら、話してもいいけど」
そこで、いくつかの提案をし、下の子も自分の考えを話すことができました。下の子の気持ちが落ち着いてくると、長女からも、
「ごめんね」
の言葉が聞かれました。
感情のまま怒れば、親子とも気まずい思いをしたことでしょう。心にしこりを残さずになんとか解決することができたとき、「忍耐は勇気である」とすがすがしい気持ちがしました。
このようによちよち歩きではありますが、子育ての学びの場で学んだ内容を、試行錯誤しながらも毎日の生活のなかで考えながら暮らしております。
誰も悪者にしたてあげることなく、誰も裁くことなく、問題を解決することができる方法があるということは、なんと素晴らしいことではないでしょうか。
子育ての学びの場・STEP勇気づけセミナーに参加されたお母さんの中から
「子供といる時間が楽しくなった」
という感想をいただいたときに本当にうれしく思いました。
・子供をありのままに受け入れる。
・親子とも不完全であることを受け入れる勇気を持つこと。
親の立場から子供を見つめるのではなく、子供と同じ心と目の高さに立って、親子とも手をたずさえながら、心情の通いあう人間関係を築いていきたいと思っております。






